目指すべき最高の調停員とは?

 いよいよ調停員としての立場に進退窮まってきた稲朽深弦の前に、当事者である秋永壱里調停員が現れた。ところがその彼女はなぜか街には行きたがらず、そして行う調停は当事者の事情を無視したメチャクチャなものばかり。深弦はその行動に不審を抱く。
 ついに最終巻。3巻で深弦が確立した調停員としての方法論に対して、壱里調停員の方法論は目的よりも手段を優先しがちなものであったことが明らかになる。最高の調停員という評価が確定している壱里調停員の調停結果に対して、深弦が取る行動とは?
 また深弦とセシルの日常に関する短編2本も収録されている。

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鳥羽徹作品の書評