2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとつの区切り

上海から台湾へ。御木本を追い込む黒崎の仕掛けは続く。そして、二人の現状に違和感を覚えた神志名も台湾へと向かう。 かつてと立場を逆転させ、狩り立てる側となった男と狩られる側となった男との対決の末路は帯に書かれている通り。ただその過程で黒崎は、…

バルバッドへの道

バルバッドへの道をふさぐ盗賊を退治するため、国軍も攻めあぐねているという難攻不落の砦を単身で襲撃するモルジアナだったが、奴隷商人の罠にはまり捕らえられてしまう。そこで出会ったのは、奴隷に落ちた頃の幼い自分を思い起こさせる一人の少女だった。 …

それでももうちょっと

実はGJ部の正式部員ではなかったということが判明した四ノ宮京夜は、正式部員となるためにとある訓練を命じられる。 夏のお話なので合宿とかパジャマ・パーティーとか学校外の話もあるんだけれど、一体全体何があったんだと言いたくなる思わせぶりだけで終…

直列じゃなくて並列

たまたま部室の前を通ったら強制加入させられた高校一年生の四ノ宮京夜は、自分の所属するGJ部が何をするのか、いったい何と読むかも分からない。分からないのだけれど、毎日部室に行って、他のメンバー4人とのコミュニケーションを楽しんでいる。 ちっこ…

大いなるネタばれ

命医の最終巻。次からは第二部が始まる。 おまけで命医の誕生秘話が語られるのだけれど、大きな意味で第二部のネタばれになっている。まあ、これを知ったところで、ちょっと緊迫感がなくなるだけで、明医の展開が面白くなくなるわけではないと思うけれど。 b…

支えてくれるもの

今回の攻略対象は将棋少女榛原七香とパーカッションお嬢様五位堂結の二人です。 七香は自分に土をつけたディアナに勝つため、桂馬を相手に特訓を重ねる。やたらと強気なんだけれど負けそうになると途端に弱気になってしまう心の脆さが七香にはあるけれど、特…

戦場は再び学園へと戻る

自らの行動により自らの未来の選択肢を狭めていたことを知らされた綾木日奈は、手に入れたかに見えた友情をも自ら手放し、再び孤立の度合いを深めていく。自らの行き先も分からぬままに。そしてそれは、自らの指揮官を失った真奈美も似たようなものだ。 そし…

組み直される新体制

プロフェッサーとの一時休戦と土方が描く計画、そして千治の取り込み。遥の能力を中核とする指揮系統が組み上げられつつある中、台場巽の陣営や、警察つながりで関係する楯雁人と源田刑事など、それぞれが各々の思惑で動きつつ、舞台が整っていく。 そして、…

絶望と仮初めの希望、そして

絶対能力進化計画の遂行を阻止しシスターズをこれ以上は殺させないため、御坂御琴が急ピッチで研究所襲撃を進めて行く。しかし、あとわずか2拠点というところで彼女の前に立ちふさがったのは、第四位の超能力者、原子崩しの麦野沈利を擁する「アイテム」だ…

どんな世界でも変わらず

ある時、世界は大崩壊と呼称される連続自然災害に襲われ、人類社会は崩壊の危機に瀕した。国家はほとんど機能しなくなり、地表にはどこからともなく魔獣と呼ぶべき生物が現れ、人間を襲った。 しかし、自然界のバランスのなせる業か、もはや由来も途絶えて久…

夏休み前のちょっとした変化

下校4人組のメンバーは下校の目標を立てることになります。《千歳キララ》高校三年間の目標を見つける。 《丹下まりも》リスナーから寄せられた相談を全て答える。 誰かを好きになってみたい。 《富良野咲》迷い猫を見つけ、猫探しの張り紙よりいい写真を撮…

シンプルさゆえにこめられた熱さ

死神と人間の契約が当たり前になっている世界。死神は人間の死後に不要になった霊力をもらう代わりに、人間が生きている間のサポートをしてくれる。そんな世界で、エロ介と呼ばれる加賀良介は、学校帰りの道で、雨に濡れる少女に傘を差し出す。 色々あって家…

素直に応援しにくい

自分には特別な力があると言い張って、髪を銀色にし、蒼緋のカラーコンタクトでオッドアイを演出し、意味深な言動をして、そのイタさを幼なじみ少女に罵倒される高校二年生、佐藤光一は、同じクラスのちびっ娘、間宮薫の尾行中に、敵に襲われる不思議なお姫…

極限状況で現れる本質

傭兵たちが不在の隙をついて襲撃を受けたホルセーゼの村では、村を守る女たちが白刃の下に倒れていく。阿鼻叫喚の嵐の中で、ラクリゼはザカリア女神との契約によりザカールの力を取り戻す代わりに、腹の中の子を失う。 ラクリゼの奮闘によって全滅を免れたも…

安らぎのとき

サルベーンと共にザカールの外の世界へ旅立ったラクリゼは、サルベーンの勧めに従って傭兵王ホルセーゼの下を目指すことにする。しかし、ザカールにいた時と保護者と被保護者の立場が入れ替わり、プライドを傷つけられたと感じたラクリゼは、サルベーンと喧…

意外な父の姿

クナム(長老)の子は必ず男子であり、千人目のクナムは世界の王となるべく生まれてくるということがザカリア女神とザカールとの契約。それなのに、王の親となる998番目のクナムの子は、なぜか女子だった。 歴代のクナムと比較しても隔絶した力を幼少から…

素直なドラマCD化を希望

ドラマCDとしては面白い部分がない訳ではないと思う。フェチの話題はある意味深い共感を呼びうるテーマだし、こういうネタはセリフだけで笑わせやすいところもある。 しかし、神様のメモ帳のドラマCDとしてはどうだろう? 鳴海本人は活躍できたと言って…

次巻への引きもスゴイ

突然登場した在紗の母、冬香。女王の血筋に秘められた力のため、自ら身を引かざるを得なかった彼女は、今度は在紗に選択を迫る。そんな時、彼女を溺愛する駆真は何をしているかというと、何故か魔法少女になっていた! 表紙を見てもあらすじを読んでも内容の…

別視点から見た関係

いつもと違う人の視点でみんなの関係を見てみましょう、という風になっている。そうすることで、基本的に物事を今のままに止めたい杉崎の思考から外れ、結末が定かではない領域に踏み込んでいく。でも、杉崎が気付かなかっただけで、いつもそうだったと見る…

B級ハリウッド映画みたいに楽しめれば

鉄道研究部兼ラノベ研究部(仮)の部長である桐野康介は困っている。1つ、入学当初の言動から邪気眼扱いされ、ほぼ全生徒から敬遠されていること。2つ、言動は妄想ではなく本当に49個も異能を持っていること。3つ、そのうちのひとつの影響で、18歳ま…

恵比寿インパクト

憧れの絽美と同じグループで臨海学校に参加することになり、その他のメンバーにも恵まれ、順調に中の下から抜け出すロードに乗ったかに見える成道。しかし、彼の祖父がそんなに甘いはずもなく、臨海学校イベントのグループ対抗3本勝負には、有形無形の様々…

背中で語る男達

日米開戦前夜。かつては海軍の主流派でありながら、対米戦争反対を公然と唱え閑職に回されていた堀場季四郎大佐は、まさにその対米戦争を有利に進めるための布石として、ドイツへ特使として派遣される命が下される。 ヒトラーへの手土産である九三式魚雷を管…

権力が作る正義の姿

幻の蝶と20世紀のアルゼンチンの闇をつなぐ「ワールド・エンド」、日常の行き違いの原因を探る「すごろく」、司法浪人生が覗く愛憎劇「花屋の娘」を収録。2本目、3本目はどちらかというとQ.E.D.で扱いそうなテーマという気もするので、1本目が個人的には好き…

遺したいという想い

自殺に見せかけて殺された理論物理学者と容疑者として疑われる若手研究者を描く「黒金亭殺人事件」、大富豪の後継者選定を任された燈馬と後継候補四兄妹の行動を語る「Q&A」を収録。 前者はアカハラ的な話題をベースにしているのだが、類似したような話は…

面白さが封じられた感じ

準備不足のまま、いきなりパラセンダル枢機卿に襲撃を仕掛けたジグウォルは、あっという間に返り討ちにあい、地下牢に監禁される。彼を助けるために、レジィナはティベリアやラフィに助力を求めつつ、聖堂に向かう。 彼らの前に立ちはだかる、ジグウォルやリ…

黒幕の裏には真の黒幕が!

冒頭、フェリスがイジられて可愛らしいことになってる!しかもいつもの照れ隠しが効かない。 流されっぱなしのライナも、リューラに会い、キファの告白を聞き、フェリスの態度を見て、色々と思うところはあったようで、積極的に動こうとする。 しかし、珍し…

今日からキミもSEだ

桜坂工兵は就職活動でプライドをズタズタにされた末、ようやくひとつの内定を得る。希望に満ち溢れて向かった会社で見たのは、死屍累々のありさま。そこは、無理なスケジュールであろうと、降って湧いて来るタスクであろうと、持ち前の体力と知恵を武器とし…

南半球を転戦

軌道エレベーターかマスドライバーかという宇宙開発技術の争いが、超巨大兵器オブジェクト同士の対決に発展する。前回もオブジェクトに対して生身で挑んだヘイヴィアとクウェンサーは、南極大陸から南米大陸へ渡り北上し、またしてもオブジェクトと対峙する…

キャラクターで勝負?

B級グルメに取り組んだのも無駄じゃなかったんだよ、という話があって上海へ。圧倒的アウェーの中でくるみとシェリはどう戦うのか? 久しぶりに首相がちょっとだけ出て来た。そして、大沢師匠も登場。 bk1 amazon 西村ミツル作品の書評

フルキャスト出演

夏なので水着ということで、大体フルキャスト出演。エリオが大分普通の人に見える。リューシさんが少し空回って、前川さんがちょっと攻めた感じ。女々さんはいつも通りです。 bk1 amazon 入間人間作品の書評