2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

明らかになる道筋

良守たちの母である守美子の帰還により、新たな展開を迎える烏森の地。ついに、烏森の力の正体が明らかになり、完全封印に向けての取り組みに始まる。 学校という枠がなくなって、良守を囲む面子も一新される。どんどん明らかにされる事実に黙々とついていく…

渡されるバトン

「完全なる世界」による旧オスティアにおける作戦が開始され、宮崎のどかの仲間の冒険者たちは消し去られてしまう。同じ頃、綾瀬夕映の仲間も同様の事態に陥っていた。 フェイトとの絶望的な戦いの中でも、最後の最後まで足掻き続けるラカンは、一体何を思う…

動き始める周辺

統政庁に出向くユミィの随員の護衛任務に応募しようとするシェルティスたちだが、応募要件は4名のチームであること。不足の一人をうめるため、華宮の推薦によってヴァイエルという青年を臨時メンバーとすることにする。しかしこのヴァイエルは、怠惰で実力も…

一人のための物語でありながら、全ての読者ために書かれた物語でもある

同名アンソロジーの雑誌&文庫に収録されていた著者の同名作品を抜粋してSide.Aとし、同じテーマの書き下ろしをSide.Bとして収録した作品。 Side.Aは、ひっそりと物語を書き溜めながらも翼を折られていたために飛べなかった女性が、一人の男性と出会い再び翼…

呪縛から逃れる解答

自分の身にとある現象が起きてしまったため、本気で引きこもったささみさん。天の岩戸を無理やりこじ開けようと、邪神三姉妹と神臣が突撃をします。行き着いた先で繰り広げられる不思議ワールド。そこで知る、ささみさんの覚悟とは? ささみさんの母が再登場…

明かされる真実、生まれ変わるとき

取り返しのつかない犠牲を払いながらも空族の侵攻を退け、癒しがたい悲しみから立ち直ろうとする学生たち。そんな中、戻ってこないクレアと偶然再会したカルエルは、自分たちの気持ちを自覚しながらも、衝撃の真実に気づく。 すれ違ったままの二人。もう戻ら…

あの二人の物語

剣島での洗礼の儀式を次の航海に控え、ランゾット・ギアス五等海尉は、オレンディアという娼婦の少女と出会う。父は死に母は病に倒れたという彼女に、あれことれ気を使うランゾット。 一方、ネイ・カーヴォイは、ランゾットを連れるトルヴァン・コーア六等海…

復讐心とそれを癒す心

父親である鬼の頭領を桃生という人間と犬猿雉に殺され、自身も捕えられた温羅は、人間を激しく憎んでいる。しかし、牢で生活するうち、自分の食べる分を減らし、邑のものから虐められても、温羅に食事を差し入れてくれた巫女の少女、梓には恩を感じていた。…

持続可能な社会を目指した足元からの取り組み

1章〜3章は、日本における利水の歴史や、今後の地域エネルギーの中核になるかも知れない小規模水力発電を説明し、海外における水利用の事例などを紹介している。4章では、農業事業を行っている企業の社長による、現在の日本農業を取り巻く現状とあるべき…

旅立ちのストーリー

この本には、様々な形の旅立ちのストーリーが収められている。 生まれたときから予定されていたもの、突然訪れるもの。転機はそれぞれだけれど、一つの終わりであり何かの始まりであることは変わらない。 そしてこの作品も、次巻からは新しい展開に突入する…

同じようだけど違う、つながっているようでつながっていない

自殺とは思えないような演出がなされた、自殺にしか見えない遺体が連続して発見される。そして、その死体の側にはギリシア文字を使ったメッセージが置かれていた。 この事件と並行して、西之園萌絵は父母が亡くなった飛行機事故に秘められた事実を知らされる…

理解がダウンすると交喙じゃちょっと弱い

星霧交喙と一緒に月見月の別荘に拉致された都築初。その別荘には、いつも初をイジる理解だけではなく、彼女の世話係のメイドさん水無月沙耶、月見月の情報屋にして別荘の主である久遠、同じく月見月の暗殺者である真理たちがいた。 プライベートビーチで過ご…

これもまた一つの現実

学園理事長であり星柱の兄でもある千陽院狼輝により腐海流の使用を禁じられた連動レンヤの前に、レネシクル強奪犯を追う捜査官を名乗る七曜なななが現れる。舞波分家の娘であり、舞波すまるのスペアでもある彼女は、沙良瑞貴を容疑者と睨み、彼女と親しいレ…

多くの意志が一つになって実を結ぶとき

ついに国土錬成陣が発動し、アメストリス人の魂は賢者の石として取り込まれてしまう。クセルクセス人の意思を受け継ぐホーエンハイムや、兄の研究を引き継いだスカーの切り札は無駄になってしまうのか? プライドとエドの戦闘に介入するあのキャラクターの、…

妖怪なのにほんわかコメディ

妖怪や幽霊が主人公なので怪談と呼んでも良いのかも知れないが、ちっとも怖くはない。やたらと可愛らしい妖怪や、ポジティブな幽霊が登場する短編集。 表題作の「隙間女(幅広)」は、単に狭いところ好きとしか思えない程度の隙間に潜む妖怪少女と、ぽっちゃ…

あっけない幕切れ

ようやく未来から帰還したツナには、継承式という新たな試練が訪れる。そして時を同じくして、ツナたちの学校には集団転入生が訪れる。またもや新たな戦いの予感。 未来編の結末は、途中の紆余曲折も含めて考えると、とてもあっけなかった気がする。まあ、キ…

何か疲れる

五秋家に誤って届けられたロボメイドに餌付けしていたら、製作者の変態が出てきてさあ大変、というお話。記号が多用されていたり、意味のない文字が羅列されていたりで、読むのに疲れた。途中、何度投げ出そうと思ったことか。 1巻は、まだ軸となるストーリ…

なんだかなあ

なぜ優等生ばかりの学校に六騎聖という仕組みがあるのかよく分からない。 抑止力はその系の中に暴力がある場合にのみ意味があると思うのだけれど、石矢魔からの転入組以外にその抑止の対象となるキャラは登場していない。加えて言うならば、本来、抗争の引き…

変貌を促す一言

願望と行動の間には大きな隔たりがある。特に、その願望が周囲とは違うという自覚があればなおさらだ。今回は、そういった行動に移されないはずの願望を後押しするキャラクターが登場する。 そうして引き起こされる事件の数々。それらはいかにして四ツ谷先輩…

1枚の絵が伝えるもの

藤麓介の実家の事情を描いたエピソードや、ハデス先生の友人である鈍や経一たちの職業を描くエピソードなどを収録。 個人的には、藤くんの兄の過去の一幕を描いた扉絵が好き。これ1枚で、当時の楽しさや反面の葛藤なんかが感じられる気がする。 bk1 amazon …

悔しさと嬉しさがないまぜになった気持ち

一抹の不安を抱きながらもギャグマンガで編集会議に臨む最高と秋人。だが同じ編集会議には、岩瀬もネームを回していた。そして、その作画には強力な人物が参加していた。 マンガがエンターテインメントである以上、読者を意識した誌面作りは必要。そして、作…

色々取り混ぜての総力戦

紳士組の日野家居候、魔女カナリーナのお宅訪問を経て、組織の本部が本格的に動き出す。 組織のボスの手によって拉致されたリリエンタールを救出するため、シュバイン、神堂と共に旅立つ日野家の面々。着いた先にあったのは、リリエンタールと起源を同じくす…

反撃の狼煙が上がる

霧間凪の母親の代から準備した策略により、氷の魔女アルケスティスは炎の魔女ヴァルプルギスを封印することに成功した。これにより傷を負った凪は、九連内朱巳の助けも受けながら、ビートたちの手によって救出される。 凪を助けるために統和機構の情報を利用…

中身が男の女子を男子が見たら

ホーライ会のメンバーとなり元の時間へ帰る権利を得たミムラだが、オリンピアやニコなど、魔法学校に心残りが出来てしまい、なかなか戻る決心が出来ない。そうこうしているうちに、オリンピアを中傷するメモが回されたり、盗難事件が起きたりして、ミムラと…

似たもの同士のふたり

四天竜の行方を調べるために学術都市に向かうアンジュとレックス、そしてトモエの前に現れたのは、レックスの姉のレムリアだった。学術都市の要職を占める彼女は、弟子でありレックスの幼なじみでもあるウェルチとの勝負をアンジュに提案する。 ウェルチの言…

19世紀英国風ファンタジー

19世紀のイギリスの様な舞台設定。煉獄と名付けた違う世界から様々な物質を引き出す煉術が発展しつつある世界。本来なら第一王女として表舞台に立てるはずだったアルテミシアは、その身の内に煉獄への扉を宿し、そこから染み出す毒気により周囲の生物をし…

揃いつつある対抗手段

フィアンマを中心とする争いはまだ解決しないので、お話としては次巻に続いています。 上条当麻はもちろんのこと、アクセラレータや浜面仕上、アックアやステイル・マグヌス、御坂美琴たちがバラバラに動きながらも、結果としては同じ方向に向かうという構成…

近いからこそより傷つく

夏休みが終わり二学期が始まる。文化祭の準備に向けて学校が動き始めた頃、ましろの友人リタ・エインズワースがさくら荘を訪れ、ましろをイギリスへ連れ戻そうとする。 ましろの才能の凄まじさを第三者の口から改めて知らされた空太は、ましろを引きとめるべ…

切り伏せるだけでは済まない問題

体力も完全に回復し、桐ケ谷和人や結城明日奈には平穏な生活が訪れていた。そんなある日、キリトは、アスナ捜索に協力してくれた、総務省の菊岡に呼び出される。仮想世界から現実世界への影響を調べている菊岡は、ゲーム内での銃撃が現実の死を引き起こすと…

雨宮の音楽

大舞台で自分の音楽をつかみ始めた雨宮。 多くの人はその演奏の変化を素直に喜ぶが、ただ一人、雨宮の父は演奏よりもコンクールの結果にとらわれてしまう。 bk1 amazon 一色まこと作品の書評