2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雀卓を囲む熱き少女たち

清澄高校一年の宮永咲は、友人の須賀京太郎に連れられ麻雀部へと行く。足りない面子を補うためだ。そこには、全国中学生麻雀大会個人戦優勝の原村和と、彼女の友人の片岡優希がいて、4人で卓を囲むことになる。 結果は原村和の圧勝。宮永咲は目立たないプレ…

ユウとアルマ

神田ユウとアルマの過去の記憶の世界から帰還したアレンは、アルマのAKUMA化を阻止しようとするが間に合わない。そしてアルマの変化は、彼を核としている第三使徒たちにも変化をもたらしていた。 あくまで神田を殺そうとするアルマ。そこには一体どんな…

TPCの威力偵察

藍東学園に突っ込んだ一台のトラック。そこから現れたのは、マグナム弾も通じない強化兵だった。この行為は、威力偵察として、藍東学園に潜む様々な勢力をあぶりだすこととなる。そしてこれは、ジーザスの真の敵であるトランスプラントコネクションが相対し…

新しい未来へ向けた第一歩

アニマとアニムスのビスケットハンマーを巡る物語はついに完結。そして、朝比奈さみだれと雨宮夕日を中心とするエピローグが始まる。 1巻から明らかになっていたさみだれの野望、地球を自分のこぶしでぶっ壊す、を果たすため、夕日と幻獣の騎士二人、南雲宗…

方向転換が始まります。

AKB48全員集合マンガとか、徐々にゲーム部の活動からはかけ離れた方向に行き始めるあたりの作品が収録されている。この段階ではわずかに、落語「猫の皿」のパロディなどでゲームが関わっているけれど、後半に行くと突飛な行動をとる新キャラを中心とし…

革命部の戦いの舞台は世界へ

不良債権を抱えて破綻寸前の日本商業銀行を買収し、現頭取を留任させて一歩引いた所から経営するはずが、春日恒太が暴走して頭取に就任してしまう。身内を守るため引くに引けなくなった羽月莉音と巳継は、実務を折原沙織に委ねて不良債権の実情を詳しく調査…

日本の巨大企業に挑む!

核兵器の開発に必要な精密機械を違和感なく手に入れるため、世界一の原子力企業ウェスタンユニオンを保有するエグゼスエレクトロニクスの買収に乗り出した羽月莉音と革命部。時価総額14兆円以上のEEを買収するための秘策とは? そして、EE買収を阻止するため…

生と死を分ける牙

文明が廃れて大地は荒れ、荒野においては力のみが全てを支配するようになってしまった。そんな世界で家族を盗賊に殺されたソーナ・ユーキは、野たれ死にする寸前で、美しき武器行商人ガラミィに水を与えられる。 復讐のために思い出を捨て武器を手に取ったソ…

魔法と科学、最後の戦い

リニエッジ機関が時詠みの追難の実行を決定し、咲耶を確保するために機関員が大倉耕介の前に現れる。しかし、彼らの行動は御崎涼子という少女により阻止される。彼女は、機関の起源である血撰斯界という組織から過去に分離したクランという組織に属していて…

理想のまま留めたい願望

黒の読姫ダリアンとその鍵守ヒュー・アンソニー・ディスワードの幻書探しの活動を描く短編連作集の第6弾。今回は「雛形の書」「棺の書」「人化の書」「楽園」と断章「働く男」「本当の私」を収録している。 「雛形の書」はカミラ・ザウアー・ケインズの兄レ…

最後のステージへ立つ決意

自らが行動したことで多くの人間が不幸になったと繭墨あさとに断罪された小田切勤は、茫然自失の状態で自室に籠ってしまう。繭墨あざかの手も振り払った彼の前に現れたのは、彼が唯一助け出すことに成功した水無瀬家当主の白雪だった。彼の恩義に報いるため…

ベタさが面白要素の物語

女子高校生・花村祭が7年前から持つ赤い猿のぬいぐるみサンジュは、自分で動いて話す。当時は色々あって不思議に思いながらも受け入れてしまったので、もういまは違和感がなく一緒に暮らしている。 そんな変わった部分と、異常なまでにドジで運動音痴だとい…

補完的・予告的な短編集

連番なので長編だと思い込んでいたらまさかの短編集。 芦原橋高校入学初日の奉仕クラブの初仕事を描く「ビー玉世界とキャンディレジスト」、野ノ尾盛夏が出会った月を目指す猫と彼が助けた少年のエピソード「月の砂を採りに行った少年の話」、ある日の春埼さ…

構成よりエピソードの面白さに重点を置いた短編集

穂高結衣がまだ自己完結型の特発性大脳覚醒病だった頃の、仲西景、青井晴、森崎進一を巻き込んだ空想病の発作完結に向けたドタバタ短中編3本と、メアリー・ポートマンが持ってきた空想世界のパラドックスの薬がもたらす景ロリコン疑惑短編で構成されている。…

盗人にも三分の理、一寸の虫にも五分の魂

祖父の下で猟師として暮らしてきた14歳の少女・浜路は、祖父の死をきっかけに江戸にいる異母兄・道節のもとに引き取られる。その頃、江戸には伏という人間と犬のあいのこがいて、時々人間を襲っていた。道節は貧しい浪人暮らしをしながら、その賞金稼ぎをし…

土方護、最初の戦場

エレメンツネットワークの支援を受け、戦場に身を投じるためにチェチェン共和国に入った若き日の土方護。そこで行われていた子供狩りを阻止する中で出会ったジーザスの存在、そして土方が視力を失った経緯を遠山遥は知ることになる。 現代の舞台から離れて、…

縛られる気持ち/断ち切られる呪縛

名人戦七番勝負が終わると次の順位戦が始まる。同じC1級の桐山零と二階堂晴信だが、順位戦の対局は組まれず、その勝負は新人戦トーナメントの舞台となる。そして学校も新しい年度へと移り変わり、桐山や川本家の次女ひなたの学校生活にも変化が訪れる。 島…

少し暗めのボケ倒しコメディ

巫遍は高校に通う座敷童だ。200年間とある村に封じられ、そこから出された彼は、幸せにするため不幸な人間を探し、かんなぎ家へと連れて行く。 この家に暮らすのは、長女・百目鬼800歳、次女・犬神のハナ72歳、三女・人間の珠樹11歳、そして長男の遍だ。高校…

メンバーたちの心理的変化

日本トップの衣料品流通企業アクアスの敵対的TOBを仕掛けた革命部と羽月莉音だったが、アクアス側へのホワイトナイト出現により、買収資金が厳しくなってくる。莉音は巳継を連れ、ジリヤに資金提供の依頼に向かう。そこで紹介されたのは、世界第二位の財…

のるかそるかの大博打

コスプレイヤーの写真撮影サポートというニッチな市場をターゲットにしていた株式会社革命部は、東証二部上場の速水半導体工業を傘下に納め、1to1カスタマイズの衣料流通システム「おりおんクローズ」の立ち上げを企画し、衣料流通のメインストリームに乗り…

キャラよりも設定で描くSFファンタジー

ある時、突然に闇元素という不可視の力を使う闇生物が出現し、その勢力範囲が拡大しつつある世界。人類は橋頭堡として多層構造海上枢機都市ハーモニカを建設し、その勢力範囲から都市部を防御しようとしていた。 その尖兵となるのは、元繰術士と呼ばれる人間…

使えるものは極力利用する

羽月巳継は青海大学附属高校の入学式の日に、同じ高校へ通う従姉の羽月莉音に自分の部活に入る様に命じられる。巳継と莉音は、幼なじみの折原沙織や春日恒太も含めて、子どもの頃から大胆ないたずらや遊びをして来た仲間なのだ。もっとも、冒険家の父・羽月…

一歩を踏み出すきっかけ

結城佳帆は12歳の時に両親を亡くし、年の離れた妹・真奈と二人きりの家族で過ごしてきた。その妹は、中学の時にした不注意の結果がもたらした出来事のために、家の外に出なくなってしまった。姉は、そんな妹の目を外に向けようとして、自分が一目ぼれしたイ…

音を響かせる構成力と演出力

18巻は雨宮修平の成長にスポットが当てられており、一ノ瀬海の活躍機会があまりなかったので、少し欲求不満に陥っていた。しかし今回は、それを取り返すかの様な、カイの演奏が力強く、そして情感豊かに奏でられる。 コミックスの中から音を出すことはできな…

可憐の秘密

いつも穂積真尋の猫の飼い主探しを手伝ってくれる公園の主猫にゃんぽこからの初依頼で、子猫の飼い主探しをすることに。子猫に名前をつけたレムは可愛がるのだけれど、子猫には見下されているかも知れない。 ある日、朝木宗助の買い物に付き合うことになった…

エピローグが見せる作品のエッセンス

いやあ、すごく良いラストだった。誘惑に負けてアニメの最後の方の回だけ見てしまったので、コミックスもそれをなぞる形になるのかなと思っていて、あまり期待をしていなかった分、それを良い意味で裏切られたので、感慨はひとしお。確かに、アニメのストー…

方向性の異なる自暴自棄ふたり

貴樹和貴は突然、隣人の田辺川涙から秘密を明かされる。それは魔法少女の国家資格があり、彼女はその仮免許であるということ。そして、彼にパートナーとなって欲しいということ。和貴は自分のルールに従ってその願いを受け入れ、夜の間だけ、彼の魂が本来求…

幽霊に恋する少年

薩摩八平は中二の部活帰りに香月という美少女幽霊と出会い、一目ぼれしてしまう。その結果かどうか分からないが、浮遊霊だったはずの香月は八平に憑りついた形となり、彼から20メートル以上離れられない体になってしまう。 そしてもう一つ、八平に訪れたのは…

大食いに本気で打ち込む小さな少女

高校入学前の春休み。叔父のラーメン店でバイト中の戌井八千代は、中二の時の同級生、井ノ原みのりに再会する。見た目は美人だが性格が壊れている仙石舞と来店した小柄なその少女は、ラフレシアと呼ばれる8人前の巨大ラーメンを注文し、吸い込む様に食いき…

アニメの影響は大きそう

巻末の600越えの作品インデックスを見て、今年もたくさんのライトノベルが出版されたのだなと思った。 2009年10月1日から2010年9月30日までに出版されたライトノベルの読者によるランキング企画。今年は宝島社サイト経由で1,672人、情報発信者53人、モニター…