2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
これまでのように流されるのではなく、自らの意思で選択し行動した、天乃原周の本当の意味での魔術師デビューとなる事件。そして、行動しなかった後悔を抱き続けて来た犯人と、行動して変えることを覚え始めた名探偵見習いの邂逅と見ることが出来よう。 事件…
1、2巻をベースに、少しメタ要素も絡めたストーリーになっている。読者サイドから見ると、どちらが真実かを確定することは構造上無理なので、ミステリとしては不完全かもしれないけれど、試みとしては面白いと思う。これで、2巻でも天乃原周に関する事実…
1巻のトリックの一つには全く触れないまま進むので、この本から読んでも1巻のネタバレはない。だから、2巻から読んだ人は自然に勘違いをするだろうし、1巻から読んでいる人は不思議な感じがするかもしれない。 もうひとりの魔術師が日本に来日し、佐杏冴…
魔術が学問として研究されている世界。日本で唯一、魔学の研究施設がある私立城翠大学に、世界で6人しかいない魔術師の一人、佐杏冴奈が着任する。彼女と偶然出会った天乃原周は、彼女の研究室に属することになる。彼女の着任を待つように、新入生ガイダン…
王宮魔術士の中で唯一の平民出身者であるため、最優秀でありながらも完全に出世の道を閉ざされてしまっている17歳のアンジュが、彼女をとりたててくれた英雄レイヴェンの命を受け、彼の弟でやる気のかけらもないレックスと共に、魔王メイ=ヘムを退治する…
都築初が所属する放送部に、遥香の友人である星霧交喙(いすか)が入部してくる。無口で無表情で対人アレルギーのイスカが入部した理由は、かつて放送部に所属していた彼女の姉である星霧花鶏(あとり)の痕跡を探すため。そしてアトリは、初の父が自殺した…
都築初のクラスに転校してきた車椅子の少女、君筒木衣梨花=月見月理解は、自己紹介でクラスメイトに暴言を吐き、その言動は他者の感情を逆なでするが、初のことをれーくんと呼び、妙になれなれしくしてくる。彼女とは一面識もないはずの彼だが、実はかつて…
ボンゴレ守護者&ヴァリアーと真6弔花の均衡も白蘭の切り札によって崩れ、ユニを狙う白蘭の思い通りの展開になっていく。しかしピンチが訪れたとき、ボンゴレリングにある変化が現れる。 ツナが危険に飛び込もうとするときに、ハルや京子がさびしさとかをグ…
蒼樹さんっ、という称賛の叫びと、中井〜という罵声が聞こえて来そうな8巻。ここに岩瀬が絡んできたことで、高木と、そして連鎖的に真城までピンチに陥ってしまう。 若手作家たちが、漫画や人生のピンチに立ち向かいつつ、夢をかなえるために全力疾走する中…
極寒の大地で三度繰り広げられる、トリコと美食會副料理長の対決。その下では、あの髪型の男が、グルメショーウィンドーを目指してラクラク進むゾンゲと遭遇していた。 美味しいご飯を食べるまでの道のりが遠すぎる。 bk1 amazon 島袋光年作品の書評
天戯弥勒の痕跡を求めて、彼が幼少期を過ごした児童養護施設を訪れる雹堂影虎と夢路晴彦、東雲嵐の3人だが、既に記録は処分されていた。そして、それをこなしたジュナスの姿が。雹堂とジュナスの対決が始まる。 一方、天戯弥勒も新たな仲間を求め、闘いを繰…
書き下ろしが半分以上あって、短編集の雰囲気よりも本編の後日談の雰囲気が強め。事件から7年くらい後の毬谷敬一とオペラ歌手を志す高校生新田晴音のエピソードや、出会いから10年くらい経った竹田千愛と櫻井流人を、彼女の受け持ちの生徒たちを絡めて描…
のだめ初期の雰囲気を持ったオペラ編。番外編というけれど、もはや本編の続編という方が良いのではないかと思う。パリ編は、最初の頃こそ千秋のデビューにスポットが当たっていたけれど、最後にはのだめ世界に羽ばたくがテーマになって千秋はサポートに回り…
1巻はとても面白かったけれど、続編は色々難しいかなと思っていたのです。なぜなら、例えて言うならば、大ボスを倒した後で中ボスが偉そうに登場しても興ざめだろ、と思っていたから。かといって、どんどんエスカレーションさせていったら、とても収拾がつ…
一言で感想を述べるならば、正統派ジュブナイル小説になる。山奥に住む小学生の女の子が風船に手紙をつけて飛ばす。それは東京まで飛んで、3人の小学生がその手紙を手にする。そこから4人の文通が始まる。初めは手紙を飛ばした藤倉舞のミステリアスさに3…
箸休めということで少し目先を変えて、半額弁当争奪戦から離れた、登場人物たちのサイドストーリーになっている。箸我あやめの高校の文化祭に訪れた槍水仙が白梅梅に辱められる裏で、佐藤洋が井ノ上あせびの手料理で究極の選択を迫られる話から始まって、箸…
二度と負けないと誓い、頂点を目指して強者に挑み続ける生き方を選んだ沙良瑞貴と、彼女と同門でありながら、自らの弱さによって彼女の夢を傷つけ、その後悔から闘うことを放棄した連動レンヤ。二人は中学の卒業式の日に袂を分かち、別々の高校に進む。それ…
高校生活のうち、下校という部分にだけスポットを当てて、ひたすら寄り道の様子だけを描いている。それというのも、主人公の池田十勝が下校時に遊ぶということに強烈な憧れをもっていて、入学式の下校時にデパートの催事場で偶然出会った少女三人と意気投合…
カミラやジェシカが登場する短編が1本ずつ、猫とダリアンのお話、そして紅の読姫&教授にヒューイとダリアンが遭遇するお話と、断章が3本という構成になっている。これまでに登場した人物たちが再登場する話の割合が多いことと、時間軸に関するストーリー…
他の女の子と自分を比べたり、自分の依存体質を自覚してしまった天音がちょっとだけ弱気になってしまい、その隙間を埋めるように英子が前に出てくるようになっている気がする。シロコはいつものまんまだけど。 文化祭の出し物は担任の強権発動でコスプレ喫茶…
曾祖父の残した遺言をひ孫たちが解こうとするお話。普通の話だなと思わせておいて、最終盤でひっくり返す構成は前作と同じだけれど、前作ほど強烈ではない。 途中いくつか疑問に思うポイントがあると思うけれど、最後の最後で解決が与えられる。でも、こうい…
夜の学校に忘れ物を取りに帰る。今日、無理をして取りに行かなくても何とかなるんだけれど、やっぱり忘れっぱなしにして置きたくないので、怖い気持ちを我慢して戻る。忘れ物は元のまま残っているとは限らないけれど、今どうなっているかを知ることが出来れ…
自分が幸せになる裏では誰かが傷つくことを回避できないのかもしれない。逆に、誰も傷つかないように選択を重ねていたら自分は幸せになれないのかもしれない。 相手から切り出してくれれば楽かもしれないけれど、そんなことはあり得ないので、いずれ駒井は誰…
初めてハヤテが覚悟を持って執事服を着た気がする。でも、つらい選択からは逃げ切った気がしなくもない。 影の功労者は雪路だろう。もし彼女がいなければ、また違った結末が訪れていたかも知れない。こういうところがあるから、彼女はヒナギクのお姉ちゃんを…
ストーリーについてはあえて触れまいと思う。何を書いても読む前に知るのはもったいない気がするし、ここまで読んだ人ならば続きを読まずにはいられないだろうから。ただ、何も書かないのはさびしいので、ずらしたところで少しだけ書かせていただきたい。 こ…
殊勝な態度で塔から一歩も外に出ない決意を固めるアニスを気遣って、みんなでジークの家に遊びに行くことになる。マリエルたちも集まって、みんなでお祭りに行こうと出かける矢先に事件が起きる。 その頃シドは、全土を巡り始める召喚者狩りの包囲網をぶち壊…
ヒナギクに背中を押されて天王洲アテネに会いに行った綾崎ハヤテだが、アテネの現執事に行く手を阻まれる。 突然の変貌、そしてハヤテに突きつけられる究極の選択。昔の借りと今の恩のどちらを選べばよいのか、あるいは第3の選択肢が存在するのか。アテネ編…
春までもう少しというところまで来たけれど、今が一番、食べる物がなくなるとき。モノコたちも食べるものがなく、いつもおなかを空かせている。そんな時、同じように空腹を抱えた狼の群れが、タロウザを囮にして、モノコたちを一網打尽にしようとする。自分…
なぜかよく分からないけれど、急にジークがモテモテになる。一方はもちろんビアンカだけれど、もう一方の少女は牙狼傭兵団ともつながりがあるみたい。 魔導士ギルドの召喚を受けてシドたち4人が訪れたギルド本部で起きる衝突。既巻で登場した敵方も相次いで…
読切の時はファンタジー色が強い作品だったけれど、連載になったら完全に現代もので、歌舞伎役者自体にスポットを当てた作品に変わっている。ただ、絵がかわいらしく描いているので、歌舞伎の力強さみたいなものはあまりなく、女性的な部分を強調している感…