この巻の主役はあなたしかいません

 蒼樹さんっ、という称賛の叫びと、中井〜という罵声が聞こえて来そうな8巻。ここに岩瀬が絡んできたことで、高木と、そして連鎖的に真城までピンチに陥ってしまう。

 若手作家たちが、漫画や人生のピンチに立ち向かいつつ、夢をかなえるために全力疾走する中で、福田組の一人でありながら、既に社会の辛酸をなめ、やる気のかけらも見えない平丸を、担当編集吉田氏が疑似餌で誘導してやる気を出させるさまが、ビジネスなんだなとも感じさせる。平丸は意外に頑張っているはずなのに、周りからの評価がザンネンなのが逆に笑える。

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大場つぐみ作品の書評