入れ替わる世界

 1、2巻をベースに、少しメタ要素も絡めたストーリーになっている。読者サイドから見ると、どちらが真実かを確定することは構造上無理なので、ミステリとしては不完全かもしれないけれど、試みとしては面白いと思う。これで、2巻でも天乃原周に関する事実があいまいのままに置かれたことが生きてくる。
 ところで、どうして扇谷いみなは、あの事実を知っているのだろう?

   bk1

   
   amazon

   

久住四季作品の書評