おバカな掛け合い

 舞台は「電波女と青春男」とリンクしている。彼らと同じ学校に通っている、高校二年生の黄鶏(かしわ)くんと、19歳の高校一年生多摩湖さんのカップルイベント集。

 学校や家や旅館で繰り広げられるのは、多摩湖さんが徹夜で考えて来たカードゲームと称するもの。徹夜というところがミソで、考えるのが面倒になったのか、理性が溶けてきたのか、隙だらけのゲームが展開される。つまり、なんかエロい。
 黄鶏くんが守りに入っていたかと思いきや、ふっ切って大胆な攻めに出たり、攻守が入り混じりながら、おバカな掛け合いが繰り広げられる。

 ここまで振り切った話を堂々とやられると、特に意味はなくても面白い。

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入間人間作品の書評