これまでの伏線が結実したストーリー

 マコトにとって青春ポイントの大量獲得を目指す文化祭が始まる。前野さんを手伝い、リュウシさんと校内を巡り、噂で聞いていた人を目撃し、という感じで過ごしている間に、こっそりと文化祭を訪れていたエリオは、過去の自分が残したものを感じたり、嬉しい想いをして、青春女への道を歩んでいた。
 そして、とある人物が準備したメインイベント、エリオのための文化祭が始まる。

 前巻以前の登場したキャラが再登場したり、MW文庫作品とのコラボがこっそり行われているようだったり、連続刊行中ゆえのテンションの継続が見られる気がする。
 ここで最終巻と言われても不思議ではない様な、これまでの伏線が結実したストーリーになっている。でも、そうやってエリオに注目が集まった分だけ、マコト周辺のドタバタはいつもよりおとなしい。

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入間人間作品の書評