頑張ってもなかなか報われないルシウス

 EDになって妻に逃げられたルシウスが妻を連れ戻すために治療に臨んだり、ハドリアヌス帝が養子を迎えるにあたってお披露目に相応しいお風呂を設計したり、古い私営浴場を再生させるためのアイデアを実現したりする。
 一番初めのお話については、ポンペイ遺跡を見に行った際に、どこかの団体客についていた英語のガイドさんが、おそらくはプリアポス神の壁画について軽妙に紹介していたので、欧米人にも興味のあるスポットだったのだろうとは思う。
 そしてハドリアヌス帝の治世は晩年へ。気難しがりやとなったハドリアヌスと、その後継者たちの物語は、ルシウスの運命まで左右してしまうのか?

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ヤマザキマリ作品の書評