玲ねえさんが絡むと限度というものがなくなる気がする

 木下姉弟入れ替わり大作戦、海辺とお祭りでの騒動、雄二と翔子のはじめて物語が収録された短編集。はじめのふたつでは、試召戦争から離れ、キャラクターのカップリングが生み出す妙が楽しめます。ある意味いつもどおり。海辺といえばアレ、お祭りといえばコレといったイベントが発生。共通して言えることは、いずれにせよ女性陣の発言権がとても強いということかな。
 最後の一編は、小学生時代、神童と呼ばれていた頃の雄二と翔子の姿が描かれます。なぜ優等生だった雄二がいまのカタチになったのか、なぜ翔子は雄二を好きになったのかが明らかに。こちらはかなり真面目で感動を誘う感じのストーリーです。
 また、幕間のおまけでは、なぜ瑞希の料理が殺人的なのかが、化学的に説明されています。

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