ぬらりひょんの過去

 花開院ゆらの兄たちの登場により舞台の中心は四百年前の京都へと移り、若かりし頃のぬらりひょんと羽衣狐の因縁のはじまりが描かれる。青春18キップで京都まで移動するゆらは兄たちのいいおもちゃになっています。

 これまではリクオが主役で、彼がほとんど人間だったこともあり、妖怪と人間が対立するという構図はほとんどなかった。しかし、人間を襲う羽衣狐が現れ、花開院流の陰陽術師が関わるのならば、いずれ人間と妖怪の違いは問題になってくるかもしれない。でも少年マンガという性格上、妖怪なのに人間を守るヒーローの奴良組という構図は崩れ様がないのかな?

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椎橋寛作品の書評