誰もが戦いを挑むことは出来る

 今回の影の主役は葉柱と雲水だった気がする。
 飛びぬけた才能を持った人間たちの中で、凡人がどう振舞うか。分を弁えてひっそりと生きる雲水と、能力のなさは自覚しながら内から沸き起こる衝動を抑えきれず挑む葉柱。どんなにがんばってもみんなのヒーローにはなれないかも知れないが、少なくとも何もしなかったと後悔する事はないし、誰かのヒーローにはなれるかも知れない。
 もう少しセナたちの地道な努力が見たかった気もするが、惜しまれるうちに終われた方が良いのかな?

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稲垣理一郎作品の書評