突っ込みキャラの参戦

 前巻に少し登場した昴の幼なじみ葵が本格的に絡んでくる。昴を真っ当な道に戻すと称して、昴の身柄を賭け、智花たちと5対3のバスケットボール対決をすることになる。愛莉の精神的成長を促すという、戦力増強のための絶対的命題への対策と併せて、物語は展開していく。
 ページ数的にはバスケの配分はそれほど多くないが、対戦相手が2巻よりも強く賭けているものも大きいので、勝負に緊張感が出て良い感じ。1巻がドーピング的バスケ技能の強化、2巻がロリ要素重視だとすると、3巻は借り物のバスケ技能を自分のものにしていくフェーズで、きっとバランス的にはこの辺りが落とし所なのだろう。昴と同年の女性キャラ葵が食い込んできたことで、ある程度ロリ要素の抑えが効いてきた気がする。
 次巻は合宿での練習試合という事で、バスケ要素が再燃すればいいな。

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蒼山サグ作品の書評