弱者の戦術

 チョイスの戦いに決着がつく。弱い者が強いものに勝つためには、多少卑怯とも思える手段でも、なりふり構わず行動しなければならないということなのだろうか。

 あくまで物語の中のことにここまで言うのは大人げない気もするけれど、自分たちに都合の悪い結果が出たからといって、勝負自体をなかったことにするのはいかがなものかと思う。勝負自体に問題があったのならば始めから受けなければ良いことだ。
 こういう人としてのマナー違反を平気でやれてしまう方が正しいという描き方は、少なくとも少年誌として正しくない方向性だと思う。まあ、作家の側からみれば、チョイス編のアンケート結果が良くなかったとか、いろいろと事情はあるのかもしれないが。

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天野明作品の書評