自分に都合のよい世界

 ネメシスQからのSOSを受けた夜科と雨宮は、エルモア・ウッドのマリー、フレデリカ、カイルたちの力を借りて救出に向かう。彼らの前に立ちふさがったのは、W.I.S.E.ではない、生き残り集団のサイキッカーたちだった。
 避けられない未来ならば自分の居心地のよい場所を作るためだけに、他の可能性を全て切り捨てたサイキッカーと、希望を取り戻すために日々研鑽を積み続ける若者たち。同じ未来を知ったにも拘らず、異なる方法を選んだ人々の対決と見ることもできるかもしれない。

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岩代俊明作品の書評