大きな壁を目にしたときの二つの反応

 書の甲子園に参加して上位入賞者の実力を間近に見て、自分の実力との差と今後目指すべき場所を見据えることができた日野ひろみと望月由希の二人。一方、大江縁は、書の甲子園で望月が再会した幼なじみとの関係が気になって仕方がない。
 トップレベルとの差を思い知らされてなお、前に進むために努力する決意を新たにする女性陣と、その差にしり込みして一度はやる前にあきらめてしまおうとした大江が対比になっている。
 次からは「かな」の書がメインになるようだ。

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河合克敏作品の書評