夏休みに始まる非日常体験

 夏休みで浮かれる桂馬の前に、幼いころに近所に住んでいた少女天理が訪れる。彼女に取り付いている駆け魂は、これまでと違いはっきりとした自我があり、自らの名をディアナと名乗る。彼女が語る話は、これまで桂馬が把握していた"設定"とは少し違うもので…。

 落とし神と呼ばれる桂木桂馬だが、この巻では誰も落ちない。今回はそういうある意味パターン化されつつある展開の話ではなく、今後どういう方向に向かうかを決定付ける話になっている。
 これまでのストーリー展開のパターン上、レギュラー化できるのは駆け魂隊のメンバーくらいのものだったが、そのリストに新たなパーソナリティが加わることになる。

   bk1

   
   amazon

   

若木民喜作品の書評