小学館

自分とは違う道を進む者

事業の運転資金を傘下の消費者金融経由で住宅ローンとして目的外に融資し、焦げ付きそうになったら銀行が住宅を抵当に入れて追加融資、最終的には債務者を自殺させて団体信用生命保険で住宅ローンは弁済させ、追加融資分は抵当で回収するというローン詐欺を…

ルールが人を殺すとき

義明たちが受験する偏郷大学医学部の受験会場で急病人が発生する。だが、大学病院までは距離が離れており、到着した救急車には救命士が乗っていない。気管内挿管をしなければ患者が死んでしまう状況で、ルールを守って見捨てるのか、あるいは法律を無視する…

理想に押しつぶされた心

春日檜の心のスキマに巣くった駆け魂がレベル4となり、檜自身も巨大化してしまう。桂木桂馬は、春日楠を連れて、彼女を元に戻すために檜の中に突っ込む。そこで出会った檜は自分の押し込めていた思いを楠にぶつける。 古悪魔と女神に関する秘密にも新たな展…

力を求めて至る場所

嵐座木神社、裏会総本部と続けざまに襲撃する総帥・日永の行動に、良守は心を痛め、正守は自分の限界を痛感させられる。そして、ついに開祖・間時守の口から、烏森の地に秘められた言い伝えの真実が語られるのだった。 正しい力のあり方を追求しようとして、…

意識してしまう薫

大雨の中で地震に見舞われた災害現場へと救助に赴くチルドレン。そこで遭遇したのは、大規模な土石流と皆本が巻き込まれた二次災害、そして増援が見込めない状況だった。多くの人命を救うため、皆本救助を後回しにした薫の祈りに応えるように、B.A.B.E.L.地…

TPCの威力偵察

藍東学園に突っ込んだ一台のトラック。そこから現れたのは、マグナム弾も通じない強化兵だった。この行為は、威力偵察として、藍東学園に潜む様々な勢力をあぶりだすこととなる。そしてこれは、ジーザスの真の敵であるトランスプラントコネクションが相対し…

方向転換が始まります。

AKB48全員集合マンガとか、徐々にゲーム部の活動からはかけ離れた方向に行き始めるあたりの作品が収録されている。この段階ではわずかに、落語「猫の皿」のパロディなどでゲームが関わっているけれど、後半に行くと突飛な行動をとる新キャラを中心とし…

500年後のジオの物語

ジオ・レヒュタス、サザーイアリエスやリィンと、ギン・タビビセスの対決から五百年後の世界。科学的な発展を遂げる代わりに、500年前以後、魔法は失われてしまったかに見えた。そんな時代を生きるジオの子孫ジオ・アリア・レヒュタスは、金にうるさい青年だ…

大きく転回します!

三千院帝の遺産相続資格を失くしてしまった三千院ナギ。練馬のお屋敷からも出て行かなければならなくなり、母の遺産であるボロアパートにお引越しの予定。ところがそこをお掃除に行った執事・綾崎ハヤテと、たまたま会った桂ヒナギクや瀬川泉は、アパートを…

長い目で見たい医療マンガ

最上義明と伊達の中学時代の同級生である釈紗英が登場。初めは義明との思い出を回想するシーンばかりが続くのだけれど、きちんと医療の話にもつながる。もちろん、命医に登場する桐生危や西条生なども登場する。 知識はあるけれど、あくまで素人の視点から医…

アリババの示す覚悟

黒いルフを扱うマギ、ジュダルを制したジン、ウーゴくんがとどめを刺そうとした時、彼の仲間である煌帝国の皇女にして迷宮攻略者の練紅玉が現れる。彼女の操るジンの金属器の攻撃により、大ダメージを受け笛の中に戻ってしまうウーゴくん。アラジンは彼を助…

互いを想っているのに素直になれない

梨園の名門、菅原屋の跡継ぎと共演することになった國崎出雲。しかし、この共演者の兄弟、菅原梅樹と松樹は仲が悪く、一緒の稽古にも出て来ない。特に兄の梅樹は跡継ぎであることを鼻にかけ、かつて共演した皇加賀斗も痛い目を見たらしい。 その屈辱を返し、…

対決、闇の武器組

デスパー島での大会を途中棄権した、拳聖緒方一神斎を敵として追う若き武術家、田中勤が再登場し、兼一と組手を行う。彼の眼に宿る暗き光をケンイチははらうことが出来るのか。 そして、闇の手のものに誘拐されたフレイヤとその祖父である久賀舘弾祁を救うた…

大人たちの戦い、子供たちの戦い

黒い幽霊の動向をつかむため違法捜査に踏み切った蕾見管理官と皆本、賢木の3人は、レアメタル結晶の闇バイヤーに接触した途端、黒い幽霊のエージェントの襲撃にあい、猛獣たちが棲む自然保護区のど真ん中に落とされてしまう。しかも蕾見と離れ離れになった…

復讐の道の原点

砂塵舞うカダスの学校でジーザスや水谷小百合、子どもたちを襲った悲劇の始まり、そしてジーザスの復讐の道のりが描かれるエピソード、砂塵の旅人を収録している。闇のイージスなどに登場した守渡陽子なども少しだけ登場する。 綾木日奈が下した英断。それは…

大江おばあちゃんが表舞台に

漢字も良いけれど、仮名は柔らかさがあって良い感じ。大江縁のおばあちゃん英子が、かなの指導者として登場して、代理戦争のような要素が付け加わったことも面白さを助長している気がする。 大学のオープンキャンパスを通じて勃発する、鈴里と鵠沼の対決、そ…

目の前にぶら下げられた糸

御木本の件で一線を越えた黒崎の変化の度合いを試すために、指標となるシロサギを与える桂木。自分の手のひらの中で転がし続けようとする桂木と、そこから抜け出そうとする黒崎の、仮面の下の戦いが本格化する。 小休止を置いて日本での仕事を再開する黒崎に…

地獄にまつわるエピソードは新たな展開へ

桂馬が女の子になってしまった五位堂結が完結する。これまでと立場が逆転して、相手に動くように仕向けるところが特徴的。逆の立場から駆け魂狩りを見たことで、それに囚われた女の子たちに対する桂馬の見方も変わっていくかも知れない。 そして、地獄にまつ…

確かに前だ

ハヤテのごとく!のあとがきやカバー裏などでもいじられる、ライフセイバーズや神様にロケットパンチが収録された短編集。ハヤテのごとく!にも使われているネタの元となっているような要素が散りばめられていて、そういう意味では「前」というのは適切かも…

初めて出会う同類

モルジアナの奮闘によってアラジンと再会したアリババの口から、カシムと霧の団との関係が語られる。それを盗み聞きして事情を知ったシンドバッドは、アリババに王宮へ向かい直談判することを提案する。 バルバッド王との会談後、集まるアラジンやアリババた…

また長いシリーズになりそう

アテネ編も終了し日本に帰国したハヤテたち。しかし、三千院家を継ぐ資格を失い、豪邸を追い出されることになったナギが住む家を探すという、困難なミッションが待っていた。 日常生活に戻ってきたみたいだけれど、一連のストーリーはまた長いシリーズになり…

明らかになる道筋

良守たちの母である守美子の帰還により、新たな展開を迎える烏森の地。ついに、烏森の力の正体が明らかになり、完全封印に向けての取り組みに始まる。 学校という枠がなくなって、良守を囲む面子も一新される。どんどん明らかにされる事実に黙々とついていく…

そんな彼にもうメロメロ

入口は実家のためにだったり、処分を回避するためだったり、仕方なく務めることになる舞台だけれど、準備をしていくうちに、誰かのために舞台を成功させたいという積極的な理由に変わっていく出雲。そんな彼の姿勢に、関係する人たちはもうメロメロになる。 …

医師の資質を問い直す

西条命の思い描く無限の樹形図に組み込まれるであろう、最上義明が医師への道の第一歩を踏み出そうとする。一応高校生ではあるのだが、学校崩壊気味の高校でもあり、本人もほとんど通っていないので、マイナスからのスタートではあるのは確か。 しかし、医師…

伝えられていく想い

チルドレンと同じ学校に通い始めたパンドラ年少組に対し、かつて皆本に自分たちが教えられたことを彼らに伝える薫たち。そんな交流を快く思わないファントム・ドーターは、彼らの一人であるカガリに目をつけ、彼に超能力を使わせようと罠を仕掛ける。 前半は…

武器組との正面衝突

闇の武器組の赤羽刀奪取計画を阻止するべく、岬越寺秋雨の予測に従い分散して守りにつく梁山泊の達人たち。そして兼一が一緒に配置された場所には、武器組だけではなく、櫛灘師弟や紀伊陽炎も現れる。 櫛灘千影の百面相が面白い。学校の中でも態度がかなり変…

ひとつの区切り

上海から台湾へ。御木本を追い込む黒崎の仕掛けは続く。そして、二人の現状に違和感を覚えた神志名も台湾へと向かう。 かつてと立場を逆転させ、狩り立てる側となった男と狩られる側となった男との対決の末路は帯に書かれている通り。ただその過程で黒崎は、…

バルバッドへの道

バルバッドへの道をふさぐ盗賊を退治するため、国軍も攻めあぐねているという難攻不落の砦を単身で襲撃するモルジアナだったが、奴隷商人の罠にはまり捕らえられてしまう。そこで出会ったのは、奴隷に落ちた頃の幼い自分を思い起こさせる一人の少女だった。 …

大いなるネタばれ

命医の最終巻。次からは第二部が始まる。 おまけで命医の誕生秘話が語られるのだけれど、大きな意味で第二部のネタばれになっている。まあ、これを知ったところで、ちょっと緊迫感がなくなるだけで、明医の展開が面白くなくなるわけではないと思うけれど。 b…

支えてくれるもの

今回の攻略対象は将棋少女榛原七香とパーカッションお嬢様五位堂結の二人です。 七香は自分に土をつけたディアナに勝つため、桂馬を相手に特訓を重ねる。やたらと強気なんだけれど負けそうになると途端に弱気になってしまう心の脆さが七香にはあるけれど、特…