相互補完関係の成立

 プロフェッサーが仕掛ける三重四重の罠、飛び交う銃弾の嵐、旧式戦車と、土方護を疲弊・消耗させながら物量で圧倒する攻撃が襲う。手加減をする余裕をない敵たちに、護の攻撃は殺気をはらまざるを得ない。なぜなら、そうしなければ自分が生き残ることが出来ないし、遥を守ることが出来ないからだ。
 守られる側の遥も震えてただ守られるだけの存在ではない。彼女が狙われる理由である予知能力を生かして、護が誰も殺さなくて済む様に、状況を誘導することで護を守ろうとするのだ。武力と超能力という性質の違う力を駆使して、互いに互いを護るという関係が成立している。

 さて、クロスオーバー企画も順調に進行中。古村の護り手が現れ、護の前に立ちはだかる。

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たかしげ宙作品の書評