区切りのつけ方

 ドロドロよりはどちらかというとスカッとに近い感じの失恋?話が多いと思う。面白さは作品によってかなりまちまちの気がする。

 有川浩『失恋の演算』:双子を見分けられる婚約者を得た兄に悔しさを感じる弟。双子は本当にこういう願望を持っているような気がする。双子兄の方が作者に愛されている感じがするのはなぜだろう。
 朝倉かすみ『ノベライズ』: 誰にでも美点を見出せる女が好きになるのは、必ず誰か好きな人がいる男だった。
 梨屋アリエ『Fleecy Love』: 高校生の少女が抱く幻想とすれ違い。
 石原まこちんタマママーンを探して』: 売れない漫画家と娘の話。
 吉野万里子『マリン・ロマンティスト』: 社内旅行の先で。
 紺野キリフキ『とげ抜き師』: 「とげ」に抽象化することで、何かを言おうとしている感じ。
 宮木あや子『お葬式』: 初恋の相手のお葬式。

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有川浩作品の書評