MF文庫ダ・ヴィンチ

いまできることとできないこと

一言で感想を述べるならば、正統派ジュブナイル小説になる。山奥に住む小学生の女の子が風船に手紙をつけて飛ばす。それは東京まで飛んで、3人の小学生がその手紙を手にする。そこから4人の文通が始まる。初めは手紙を飛ばした藤倉舞のミステリアスさに3…

区切りのつけ方

ドロドロよりはどちらかというとスカッとに近い感じの失恋?話が多いと思う。面白さは作品によってかなりまちまちの気がする。 有川浩『失恋の演算』:双子を見分けられる婚約者を得た兄に悔しさを感じる弟。双子は本当にこういう願望を持っているような気が…

深淵と向き合う時

騎士団の手でリェロンが処刑されたことにより、黒のセプターによる神殿の侵略は一気に進む。魔力を略奪され病床に伏す母を見、リェロンのグリマルキンの指導によって騎士団への反抗を企てるアーティミスとセプター候補生の学童たち。的確な戦術とアーティミ…