根本的勘違いからはじまる

 萩原子荻の策戦の一環として、零崎双識に"呪い名"六名で構成される裏切同盟が差し向けられる。しかし、実際に狙われるのは見た目も全く似ていない零崎人識だった。口先では双識を毛嫌いしながらも、彼を守るために刺客を引き受けることになる。"殺し名"とは全く異なるステージで戦いを挑んでくる裏切同盟に対し、人識は対抗することができるか。そして、双識の行方は。

 途中までベケットの不条理劇みたいになるんじゃないかと思って読んでいた。人識が絡むと策師の策戦に狂いが生じるところは、彼と同じだ。
 たまに未来の事象が語られたりして、どこから読んでも良い仕組みになっている。

   bk1

   
   amazon

   

西尾維新