最後の事件

 城翠祭の成功に不可欠なものを盗むという犯行予告を受け、その犯行阻止を目指し会場中に散らばる実行委員&ミステリ研メンバと、天乃原周たち。学園祭という非日常の空間が、普段は表に出ることのない数々の想いを表出させ、それが人々を変化させたりしながら、事件の解決、そして新たな物語の始まりへとつながっていく。どんな出来事にだって無駄なことなんてない。それは大きな変化へのきっかけ。
 戻った日常は前とは違うけれど、ついに表紙を飾った人物が新たな物語を紡いでいくことだろう。

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久住四季作品の書評