人間が時間を操作できるようになったら

 遥海慧は自宅裏の神社で、自ら天使と名乗るピンク髪の少女、阿部真里亜と出会う。一度は姿を消した彼女だったが、彼女が残した注射器を取り戻しにやってくる。その注射器は、生物の時間を巻き戻す効果を持つ道具リザレクターだった。
 人間としては赤ちゃん同然の真里亜を人間として教育しながら、他に6つあるという同様の道具を探す、慧とその友人である穂吹武臣や小布院夕凪。だが、その過程で何者かにリザレクターを盗まれてしまう。犯人は、そしてその目的はいったい何なのか。

 人間と天使を時間の有限・無限という視点から考察し、その人間が時間を操作できるようになったらどんな行動をするかを描いている感じがする。

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久住四季作品の書評