勇者の事後談

 異世界アレイザードで勇者となり、元の世界に帰還した鳳沢暁月には、魔王を倒した彼をもってしても困難な、やらなければならないことがあった。それをなすために、アレイザードから伴った魔王の娘ミュウと共に、異世界からの帰還者が入学を義務づけられるBABELに入る。ひとまず狙うははトップ、生徒会長氷神京也だ。
 アレイザードにいたころと同じように、はぐれものを任じて自らのしたいように行動する暁月には敵も多い。そしてそれはトラブルを引き寄せ、真の敵へ至る道となるのだ。

 偽悪的な主人公が世界を牛耳る肉親を止めるために戦いに挑む、というバックボーンを持つ学園バトルものという感じになっている。ノリは軽い。
 難しいっぽい用語を使おうとして変な感じになっているのはご愛敬として、続巻が決まっていないのに、全く完結した雰囲気がないまま終わらせるのはどうなんだろう。

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上栖綴人作品の書評