絶対能力進化計画の遂行を阻止しシスターズをこれ以上は殺させないため、御坂御琴が急ピッチで研究所襲撃を進めて行く。しかし、あとわずか2拠点というところで彼女の前に立ちふさがったのは、第四位の超能力者、原子崩しの麦野沈利を擁する「アイテム」だった。
蓄積される疲労、自分と同程度の能力者を相手に、御琴の勝ちの目はあるのか?
原作では関わっているように見えないキャラクター達が、ここでは直接ぶつかり合う。御琴と学園都市の暗部のつながりは、思っていたよりもかなり深いのかも知れない。
そして、絶望と仮初めの希望を抱く彼女の前に現れるのは、あの人しかいない。
冬川基作品の書評