前巻のアクションの流れを引き継いだ「忙しい夜」、ケイとティラナの日常を絡めて特別風紀班のメンバーたちを紹介する「10万ドルの恋人」を収録。
前者は吸血鬼と襲われる美女、暗躍する敵、ミラージュ・ゲートに関する謎と、正統派のアクションになっている。
後者は、戦士としてのティラナよりも女性としての彼女の面が前に出ていて、セシルが重要な役割を担っている。さらに、特別風紀班の個性的な面々、特にゲイのトニーの言動がコミカルさを加えていて笑いを誘う部分もある。
あとがきの部分も前巻のテイストを引き継いでいて面白い。
賀東招二作品の書評