商人たちが起こす革命

 ミューリ傭兵団に会うために、ロレンスとホロはレスコを訪れる。そこにはデバウ商会が集めた傭兵団が多く集いながらも、戦争を控えた荒んだ雰囲気とは正反対の、活気に満ちた人々で溢れていた。
 ホロとミューリ傭兵団の団長との出会い、ロレンスの足を止めた一枚の貼り紙、そしてデバウ商会が作り上げたレスコを中心に仕掛けられた目論見。そういった状況の中で、これまでとは一味違うロレンスとホロの関係が描かれる。

 最終目的地のヨイツはもう目前。まず一つの盛り上がりがあり、そして最後にまた一つの波紋が投げられる。本巻で作られた雰囲気をベースに、次巻で更なる盛り上がりがあるのか。それが楽しみだ。

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支倉凍砂作品の書評