オリジナル能力者の登場

 佐藤光一の通う学校にも学園祭の季節が訪れる。初めて通う学校、そして初めての学園祭に、アルルは期待でいっぱい。しかし、オーロラという組織がシェードのメンバーたちを襲い、アルルに迫って来る。加えて、光一が間違えられた能力泥棒本人が彼の前に立ちふさがる。
 最弱のコピー能力を駆使して、最強の能力者に立ち向かうことが出来るのか。そして、光一から見ても怪しげな少女が登場する。

 前半の学園生活シーンを受けて、後半のバトルシーンへとつながるのだが、前半でイマイチ乗り切れなかったので、後半まで間延びした様な印象を受けてしまった。もう少しテンポ良く進んだ方が個人的には良かった。ポイントでは面白い部分もあるのだけれど、全体での相乗効果が生まれていない感じがする。
 光一視点で描き続けられるのは結構キツイので、別キャラ視点で光一を見るのも面白い描き方ではないかと思う。

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柳実冬貴作品の書評