一丁の銃が生み出す人生悲喜交々

 銃神コール・エマーソンを倒すため、サムライ文化が残る赤の国へとやって来た7人の猛者たち。そして、師匠ジョエル・バーンズを殺されたビート・ガブリエルも、8人目の男として、G・O・Dに参戦する。
 銃弾を捌く剣士・武藤暁丸や急所を狙わせない銃士ロミオ・ギースなど強敵ぞろいのトーナメントで、ビートは2ヶ月間で驚異的に成長した実力をホープたちに見せつける。

 一方、ニコラの背中に彫られた地図を知ったミクシーたちは、そこに描かれている情報の意味、原子爆弾の開発計画の存在を悟る。

 ひとつの技術の正の側面と負の側面の対比。一丁の銃が人の命を奪うこともあれば、人が生きる糧を生み出すこともある様に、第2の太陽を生み出す科学技術にもその両側面がある。そして一度表舞台に登場してしまえば、それはどうやっても葬り去ることはできない。
 デュエルというショーに込められた二つの側面。銃士たちのこれまでの生き様を見るにつけ、そういったことを感じずにはいられない。

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皆川亮二作品の書評