軍事的才能を持った人物たちによる異世界大戦

 島津豊久関ヶ原の合戦場で井伊直政と対峙していたはずが、突然、両側にたくさんの扉が並んだ奇妙な廊下に投げ出されたことに気づく。その廊下の真ん中には司書デスクがあり、そこにいたメガネの白人・紫により、異世界へ飛ばされてしまう。
 そこでエルフの手により廃城へ連れて行かれた豊久だが、そこには18年前に死んだはずの織田信長や、源平合戦の頃の那須与一が生きていた。

 彼らをドリフターズと呼び監視する十月機関に属するという魔術師。ドリフターズたちを滅ぼそうと行動する廃棄物と呼ばれる、土方歳三ジャンヌダルクという歴史上の人物たち。スキピオ・アフリカヌスやハンニバルなども登場し、軍事的才能を持った人物たちによる異世界大戦が巻き起こる。
 まだまだ立ち上がったばかりで謎はいっぱい。迫力の戦闘シーンと共に、今後どのようにストーリーが展開していくのか楽しみだ。

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平野耕太作品の書評