南北朝時代から室町時代へと移り変わる頃、興福寺あたりに十七歳の猿楽太夫がいた。後に観阿弥と呼ばれる少年は、足利尊氏の持つ威容に魅かれ、その将軍すらもひき付ける芸を極めようと志す。その一歩として自分だけの一座を立ち上げようとするのだが、見込…
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