親の呪縛から逃れられない子供たち

 世界を創った道具とされる創成の書。神々の争いによりそれは地上にばらまかれる。その断片は、セプターと呼ばれる人間の能力者によって使用され、セプターはそれをすべて集めて望み通りの世界を作るため、争いを繰り返す。まるで神々の争いの火種が地に広まったかの様に。
 世界の平和と美しさを信じていた少年リェロン・エルライは、黒のセプターと呼ばれる集団により故国を滅ぼされ、父と姉を失う。同じ頃、強力なセプターの娘であるアーティミス・フェランは、自らのセプターとしての無能を隠し、セプターの候補生として修業を始める。それから4年、星の降る街で二人が出会うことにより、物語は動き始める。

 何かすごいところで終わっているので、続きがどうなるのか気になります。過去の出版作品の大幅改定版らしいです。

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