最後の一瞬まで足掻き続ける

 神戸シティ崩壊から3ヵ月後、大戦のゴタゴタで忘れ去られていた空中研究施設に潜入したフリーの魔法士ヴァーミリオン・CD・ヘイズは、龍使いと呼ばれる少年少女の魔法士たちに見つかってしまう。彼らは大戦が勃発したことも知らず、ただ自分達だけで暮らしていた。
 前巻に登場した天城兄弟や黒沢祐一は今回は登場しない。同じ世界の中で、別のタイプの魔法士が活躍する。技術的に可能だということと、倫理的に許されるということは必ずしも重ならないということが分かる。今回も登場する人物たちはとても優しいです。

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三枝零一作品の書評