魔法士も怖いけれど人間も怖い

 一般の人から見た魔法士の姿とか、研究者の世界観とか、色々と新たな視点が出てきました。

 転送システムの作動で北極上空の大気制御衛星にとばされたメンバーと、地上施設に住む老人たちに拘束されたメンバー、そして各陣営に散らばるメンバー。シティの思惑も絡み、それぞれが十全とは言えない状況の中、真昼の策により、第三極がでっち上げられる。引き離された人たちは、いつ合流できるのだろう。
 後半は主にアルフレッド・ウィッテンとはじまりの魔法士アリスの物語。今回は結構ほのぼの系で攻めて来たけれど、後でこれがガラガラと崩されるのだろうなあ。

   bk1

   
   amazon

   


三枝零一作品の書評