勝つためには何が必要かを考えて準備する

 全編、ラカン(とカゲタロー)との決勝戦。間に亜子やトサカとの回想シーンを挟んで、前半戦と後半戦に分かれます。前半ではネギのアーティファクトの能力が明らかになり、後半では詰将棋の様な戦闘シーンが見られます。つまり、その場その場で臨機応変に対応していくラカンの様な戦い方ではなく、終局を頭に描いて、そこにたどり着くために足りないものを一つ一つ埋めていくというネギのやり方。
 連載で読んでいる時に回想シーンはまどろっこしい感じがするけれど、コミックスで読むとネギの思考パターンの切り替えへの良いアクセントになっているようにも見える。こういう連載の組み立て方は、ネギの作戦の組み立て方に通じるところなのかも知れない。

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赤松健作品の書評