ダークヒーローの復活

 16年前に刊行された「JESUS」の続編。「暁のイージス」にも登場していた殺し屋ジーザスの前に再び24の影がチラつく。
 楯雁人は色々と歪みを抱えていて悩むので、人を殺さないのにダークサイドの人間という印象があるけれど、一方でジーザスは人を殺しまくるくせに、最後には子供を助けたりもするので、ヒーロー的な印象があるのが不思議だ。

 本作品はケータイコミックサイト「モバMAN」で公開されているらしい。つまり、これまでの雑誌掲載⇒コミックス化という流れからはずれた作品だ。そのためかどうか分からないが、同時期に出版された同程度のコミックスに比べて1割ほど価格設定が高い。
 雑誌掲載がない分広告収入はないかもしれないが、WEB公開で流通コストもかからなくなるのだから、価格設定は同程度か低めにして欲しいところなんだけど、どうなんでしょう?

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七月鏡一作品の書評