フルメンバー集結

 天才少女の志熊理科、実年齢10歳のシスター高山マリア、小鷹の妹である羽瀬川小鳩が新たに隣人部に入部。1巻は教室内で浮いている小鷹がある意味メインだったが、本巻では隣人部内で突っ込み役に徹する小鷹がメイン。理科、マリアの加入で人間関係の変化が浮き彫りになり、夜空と星奈の対立軸から小鷹をハブとする関係性へと移行しつつある感じ。夜空はきちんとした意図をもってあのポスターを描いていたんだなあ、と。
 星奈のダメさが霞むほどの理科のダメさにより、隣人部はいったいどこへと向かうのか。果たして本来の目的が達成される時が来るのか。波乱の兆しを感じさせつつ、次巻では夏休み編に向かいます。

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平坂読作品の書評