女々さんの世界

 エリオが社会復帰をすると言い出し、真もその手伝いをすることになる。だが、街中に彼女の奇行が知れ渡っているので、どこも雇ってはくれない。幸い、女々さんの仲介によって、おばあさんが経営する駄菓子屋さんの店番を務めることになる。真の方も、マイナス要因は多々あれど、リュウシさんと前川さんによって、青春ポイントを積み上げていくのだった。
 リュウシさんや前川さんの視点で起きた出来事を、女々さんを接点にして紡ぎ上げていく。エリオの社会復帰も重要なんだけれど、女々さんにとって見ればそれは目的の一つでしかなく、という感じの物語。拙いながらも試みずにはいられない憑き物落しだったのだろう。

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入間人間作品の書評