選ばれるのではなく選び取るとき

 自分が幸せになる裏では誰かが傷つくことを回避できないのかもしれない。逆に、誰も傷つかないように選択を重ねていたら自分は幸せになれないのかもしれない。
 相手から切り出してくれれば楽かもしれないけれど、そんなことはあり得ないので、いずれ駒井は誰かを傷つける決断を下さなければならないのだろうな。これまでの彼では、そんなことは絶対できないだろうけれど。

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中野純子作品の書評