引き起こされる惨劇

 他の女の子と自分を比べたり、自分の依存体質を自覚してしまった天音がちょっとだけ弱気になってしまい、その隙間を埋めるように英子が前に出てくるようになっている気がする。シロコはいつものまんまだけど。
 文化祭の出し物は担任の強権発動でコスプレ喫茶に決定し、その準備や文化祭のイベントに心ときめかせる天音や英子だけれど、その裏では領域が雪道を狙って着々と包囲網を狭めてくる。そして引き起こされる惨劇。

 各キャラクターが持ち味を生かしているところは良いと思うけれど、最後の展開がボクの好みではなかった。

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葉村哲作品の書評