オレの拳が真っ赤に燃える!

 二度と負けないと誓い、頂点を目指して強者に挑み続ける生き方を選んだ沙良瑞貴と、彼女と同門でありながら、自らの弱さによって彼女の夢を傷つけ、その後悔から闘うことを放棄した連動レンヤ。二人は中学の卒業式の日に袂を分かち、別々の高校に進む。それぞれ、師匠である「腐海の女王」が残した三ツ星の指輪レネシクルを指にして。
 それから一年後、瑞貴が昏睡状態に陥っているという知らせを受け取ったレンヤは、知らせをくれた千陽院みらの手配により、彼女が通う学園に転校する。そこは、ミカホシランキングという、レネシクルの持つ不思議な力を利用してバトルを行い頂点を目指す、そんなシステムが君臨する学校だった。そして、その学校で出会った落ちこぼれ、舞波すまるの指導をレンヤは行うことになる。

 星柱という、神を降ろす巫女の様なものを目指し奮闘するも、ドジで誰からも期待されないすまると、学園一位である瑞貴と同等の力を持ちながらも後悔により下を向くことしかできなくなっているレンヤ、そんな二人が再び上を向き、頂点を目指すための闘いの道に復帰するための物語。
 色々と突っ込みどころはあるかもしれないけれど、飛び抜けたテンションで突き進むところが読んでいて面白いと思う。

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裕時悠示作品の書評