100万人以上の死者が住む死者の国、オルタス。旅に出たアイたちが拾った少年キリコを送り届け、その恩により普段は許されぬ生者の入国が認められ滞在することになった街で、アイは多くの死者たち、そして、オルタスの姫ウッラに出会う。
何も考えていないような様子でありながら大胆な行動をとり、理屈ではなく真実にたどり着いてしまうアイに、初めて出会う人々は必ず振り回される。このアイのキャラクターを受け入れて楽しめれば、この本は面白い。
前巻に比べてストーリーを動かすキャラクターが不足していて、アイの気ままに振り回され、何だかすっきりした感じがしないうちに終わってしまった気がする。
入江君人作品の書評