SF的な要素にファンタジーの要素が組み込まれる

 有角種族や有翼種族などがそれぞれが国を持って対立する世界で、いま一つの国が滅びを迎えようとしていた。有角種の皇子セレィが討ち取られようとした時、彼女の前に一柱の神が舞い降りる。彼らの世界とは異なる世界から訪れたその神の名は奄倉信。彼は、アルマダートという世界からの侵略に対抗するため、セレィがこの世界を統一する手助けを申し出る。

 発展途上にある世界に対して行われる、進歩した世界による介入。この介入の目的は何か?そしてなぜ奄倉信はそれを妨げようとするのか?そこにあるSF的な要素にファンタジーの要素が組み込まれる。
 多くの人の死を背負い孤独に闘い続ける存在と、彼を助けようとする女性たちの物語。

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宇野朴人作品の書評