素直なドラマCD化を希望

 ドラマCDとしては面白い部分がない訳ではないと思う。フェチの話題はある意味深い共感を呼びうるテーマだし、こういうネタはセリフだけで笑わせやすいところもある。

 しかし、神様のメモ帳のドラマCDとしてはどうだろう?

 鳴海本人は活躍できたと言っているが、主にフェチたちの話し相手をつとめていただけだし、犯人を落とすときのハメ手のキレもいま二つくらいだった気がする。また、四代目は入院中だから仕方ないけれど、他のニートたちの活躍の場もあんまりなかったと思う。
 結局のところ、苦笑をストーリーの中心に持ってきて、かつ、ツッコミ役である鳴海も半ばボケ側にしてしまったことが、メモ帳の構成としてどうだったか、ということの気がする。ボケ倒したところで訪れる解決には、どうやったってシリアスさは生まれないと思うのだが…。

 照れるアリス、たじろぐアリスの声が聞きたいという場合には、ナシではないと思うが、その対価としてこの価格が適切かどうかは、聞く人の価値観に大きく依存するだろう。

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ドラマCD 神様のメモ帳2 「歌姫の危険なアングル」