伝えられていく想い

 チルドレンと同じ学校に通い始めたパンドラ年少組に対し、かつて皆本に自分たちが教えられたことを彼らに伝える薫たち。そんな交流を快く思わないファントム・ドーターは、彼らの一人であるカガリに目をつけ、彼に超能力を使わせようと罠を仕掛ける。

 前半は青春ものっぽく、後半は本筋である未来変革に関連したストーリーと、メインストーリーに絡んできたキャラクターたちを深めつつ、物語自体も進行させていく。
 ブラック・ファントム転向三人組がストーリーに関係し始めて以来、皆本中心のシリアス展開とチルドレン中心のギャグ展開のパターンが固まってきて、緩急のある物語になった気がする。

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椎名高志作品の書評