壮大な家族の物語

 SF世界に飛んだり、「龍炎使いの牙」とクロスオーバーしたり、様々な世界を渡り歩いて得られた真実は、実はこれは家族の物語だったのだな、ということだった。
 どんな魔法でも取り戻せないものはあるけれど、得た経験は失われることがないし、無くした代わりに得られるものもある。600ページ近くもかけて語られたのは、そういうことだったと思う。

 結末はある意味先送りかもしれないけれど、その顛末は別に譲るとして、とにかくハッピーエンドとしておめでとう。

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雑賀礼史作品の書評