2010-11-01 壮大な家族の物語 富士見ファンタジア文庫 SF世界に飛んだり、「龍炎使いの牙」とクロスオーバーしたり、様々な世界を渡り歩いて得られた真実は、実はこれは家族の物語だったのだな、ということだった。 どんな魔法でも取り戻せないものはあるけれど、得た経験は失われることがないし、無くした代わりに得られるものもある。600ページ近くもかけて語られたのは、そういうことだったと思う。 結末はある意味先送りかもしれないけれど、その顛末は別に譲るとして、とにかくハッピーエンドとしておめでとう。 bk1 amazon 雑賀礼史作品の書評