あぶりだされる事件

 友人の弥生ヒナノがある日突然消えた。中島真は自分たちの通う学校で伝説と化している四ツ谷先輩の協力を得ようとする。四ツ谷文太郎は最恐の怪談を紡ぐため、学校に留年し続けている先輩だ。
 四ツ谷先輩の指令に従って、学校中に怪談の種を蒔いていく真の目に、必要以上にその怪談を恐れる一人の人物が映る。

 怪談を創り出して事件の犯人をあぶりだすという手法の、学校の怪談+ミステリー要素を持った作品。通常の学校生活の中から異常な事件が出てくるところが特徴になっている。

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古舘春一作品の書評