そんな彼にもうメロメロ

 入口は実家のためにだったり、処分を回避するためだったり、仕方なく務めることになる舞台だけれど、準備をしていくうちに、誰かのために舞台を成功させたいという積極的な理由に変わっていく出雲。そんな彼の姿勢に、関係する人たちはもうメロメロになる。
 実際の歌舞伎はほとんど見たことがないから、何が正しい芝居で何がダメかなんて分からないけれど、歌舞伎の演目のさわりについては少し知ることができる。

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ひらかわあや作品の書評